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外国のエールビール

ギネス・スタウトシュナイダー・ヴァイツェンジンジャーエール

 ヨーロッパ諸国では、エールタイプのビールが多く飲まれています。
 エールはビールの元祖です。
 19世紀に低温発酵のラガーが開発されるまでは、ビールと言えばエールだったのです。
 日本では、大麦麦芽を酵母で発酵させるビールがほとんどですが、ドイツやベルギーでは、小麦麦芽を使った物も醸造されています。
 また、寒い地方には「冷やして喉ごし爽快」というラガーは馴染まない、という事情も、未だエールが主流である要因なのかも知れません。

 エールとは、上面発酵ビールの総称なので、そのスタイルは多岐にわたります。
 ビールの本場ドイツなどでは、濃色系のビールを「スタウト」「アルト」、淡色系のビールを「ケルシュ」「ヴァイツェン」といった具合に分類しています。

 800種類とも1000種類以上とも言われるベルギービールの世界では、その分類法を明確に定めることさえ困難で、独自の分類をしています。
 概要は、ベルギービールのページで紹介いたします。

エールあれこれ

 写真左にある「ギネス」は、イギリスから輸入され、日本でもお馴染みです。
 色の濃さと、苦みなどの味わいは、必ずしも比例しません。
 この「ギネス」もスタウトに分類されますが、香ばしさの中に、まろやかな飲みやすさがあります。

 真ん中にあるのは、ドイツのシュナイダー社が製造しているヴァイツェンです。
 大麦麦芽だけでなく、小麦も使用してあり、香味が優ります。フルーツのような味わいだと評する人もいます。
 変わった形の専用グラスを使い、ぬるめの温度でゆっくりと味わうのが通のようです。

 ちなみに、写真右のジンジャーエールは、エールという名ばかりで、エールではありません。お子様も飲めます。